「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」佐々木典士(ふみお)著 は大事なものに集中したい人にオススメ

ぼくたちに、もうモノは必要ない。

片付け本を読んでもモノは増えていく

これまでに数々の片づけ本を読んできました。

中でも「断捨離」と「人生がときめく片づけの魔法」は収納法ではなく、モノを減らすという点に主眼が置かれており、非常に強く印象に残っています。

この2冊を読んだ後はモノを減らそうという気になるのですが、なかなか実行に移せずに終わっていました。

原因を考えてみると、処分したモノが必要になったらという不安から、片付けられなかったのだと思います。

例えば、雑誌などの情報をなくすと簡単には手に入らないという、昔の感覚からなかなか抜け出せず、捨てることができませんでした。

また、それぞれのモノには思い出もセットになっており、モノを捨ててしまうと思い出せなくなるのではという気がしていました。

その上、次こそは自分にとってのベストなモノであるという期待から新しいモノを買ってしまうことで、さらにモノが増えていきます。

しかし、本を読むたびにモノを減らしたいという思いは強くなっていきました。

 

理想と現実のギャップにつらくなる

モノを減らした理想の生活を考えたとき、ホームステイをしていた時のことが思い浮かびました。

1ヶ月間イギリスにホームステイしていた時は、スーツケース1つで快適に暮らしていました。

そのことを考えると、もっと少ないモノで快適に暮らせるはずです。

モノを減らすことでフットワークが軽くなり、気分も軽くなっているであろう理想の生活と、現実のモノの多さとのギャップに苦しみながらも、モノを処分できずにズルズルと過ごしてきました。
 

引っ越しを機にモノと向き合う

しかし、引っ越しをすることになり、イヤでもモノと向き合うことになりました。

まず、絶対に捨てることはできないであろうというモノから新居に運び、残りを処分するか持って行くか仕分けていきます。

自分一人だと仕分けが甘くなってしまうので、嫁さんにも手伝ってもらって処分するようにしました。

しかし、最後は時間がなくなり、新居に運んでから仕分けて処分することになりました。

ずいぶんと処分したつもりですが、運んだモノもかなりあります。

引っ越し直後はモノの多さに苦労したこともあり、処分したい病にかかっていますので、この気持ちが熱いうちに新居のモノもどんどん処分していきたいと思っています。
 

一番しっくりときた片付け本

そんな引っ越し直後に、これまで読んだ片付け本の中で一番しっくりとくる片づけ本に出会いました。

「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」佐々木典士(ふみお)著

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
佐々木 典士
ワニブックス
売り上げランキング: 408

引越しで苦労した直後ということもあってか、本屋さんで見かけて心に引っかかり買ってみました。

「ミニマリスト」という言葉が気になったのだと思います。紙の本を買いましたが、調べたらKindle版もありました。

 

何のために減らすのか?

モノを減らすことは部屋がスッキリして気持ちがいいとか、掃除がしやすいという表面的なメリットと共に、もっと本質的な「どう生きるか」や「幸せ」を自分の頭で考えなおしていくことだと著者は言っています。

ミニマリストである著者は、ミニマリストを「本当に自分に必要なモノがわかっている人」、「大事なもののために減らす人」だと定義しています。

モノを少なくすることは「目的」ではなく、大事なものを見つけるための「手段」であり、大事なものに集中するために、それ以外を「減らす」のだと言っています。

ミニマリストはモノに関する徹底した合理主義者のように思います。

僕も引っ越しを機にモノを処分していく過程で、「今」「自分」にフォーカスしていくようになりました。

かつて好きだったモノや大切だったモノも、今は好みが変わったりモノ自体が劣化したりで必要なくなっていたモノもたくさんありました。

これらのノイズに埋もれて「今」大事なものに集中できなくなっていたのです。
 

モノを捨てるのに役立つ言葉

多くのモノの中から今の自分に必要ないモノを捨てていくための方法について著者が書いていますので、その中から僕の心に残った言葉を集めてみました。まず、
    「今」捨てよう。「いつか」は永遠に来ない。
ということです。

「いつか」捨てようと思っているのなら、「今」捨てましょう。

その時、捨てるかどうかの判断基準は、
    「今」自分に必要かどうか。
という点です。

「いつか」「誰かに」ではなく、「今」「自分」に必要かどうかで判断します。

それでも捨てにくいモノは出てきますので、そんな時は、
    捨てづらいモノは写真に撮る(またはスキャンしてデータとして残す)。
ことで後で必要になったらという不安が減り、捨てるハードルを低くします。

今、この方法が非常に役に立っています。

捨てる前に写真に撮ることで、心理的に捨てやすくなりました。また、
    「仮に」捨ててみる。
のもいい方法だと思いました。

捨てたつもりで段ボール箱などに入れて、1ヶ月とか気にならなかったら本当に捨てても問題ないはずだと納得できます。

そして捨てる時には、
    感謝して捨てる。
のが大事だと思いました。

やはり捨てる時には罪悪感を感じてしまいますから、これまで役に立ってくれたことに感謝して、役目は終わったことを確認して捨てます。

これらを意識して、新居のモノもどんどん減らしていこうと思います。
 

モノを捨てて変わったこと

モノを捨てて著者が変わった12のことが書いてありました。

その中から、ぜひ自分もこうなりたいと思うことを挙げてみます。

  ・時間ができる
  ・生活が楽しめる
  ・行動的になれる
  ・自分が好きになれる
  ・人と比べなくなる

どれも「今」の「自分」にとことん向き合うことから生まれるのではないかと思います。

自分の大事なモノを知りそれ以外を減らすことで、自分にとって大切なモノだけが残り、そのことによって余計なことに割く時間がなくなったり、人と比べる必要がなくなったりするのではないでしょうか。

まずはしっかりとモノを減らし、自分でもこれらの結果を実感できるようにしたいと思います。
 

僕の現状とこれから

今のクローゼットはこんな感じですが、7割収納を目指します。

クローゼット片付け前

また、このスペースも机を置いて書斎スペースにします。

書斎スペース片付け前

合理的なことが大好きな僕が、必要なモノだけがあるという合理的な部屋にしていくのは性に合っていると思うので、「今」「自分」に必要なモノだけに囲まれた生活にしていきたいと思います。
 

それでは、また。
 

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Kai

このブログを運営しているKaiと申します。 1967年生まれ、千葉県在住です。 ブログ名称の「マイハリ」には、「僕とハリネズミさんの生活の記録、および張りのある生活を目指して」という意味を込めました。 僕の好きな「小さい」「軽い」「カワイイ」といったテーマから、張りのある生活をおくるきっかけを提供できればと思っています。 * 詳しくはこちら → https://hari3.jp/プロフィール

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