フォルクスワーゲン(VW) high up!

volkswagen high up!ってこんな車

デビュー:2012年9月

一部改良:2015年6月

マイナーチェンジ:2017年4月

所有しているのは、マイナーチェンジ後のup!

up!はシティカーとして世界で通用することを目指して開発が始まった。

コンセプトモデルの段階ではRRレイアウトだったが、FFに変更された。

最小のVWでありながら、VWエンブレムはラインナップ中で最大。


主要諸元

4ドア5速ASG右ハンドル

ASG(Automatisiertes Schaltgetriebe)=ドイツ語でオートメーテッドマニュアルトランスミッションの意味


車両型式

DBA-AACHY


寸法/重量

全長 mm:3,610

全幅 mm:1,650

全高 mm:1,495

ホイールベース mm:2,420

トレッド 前/後 mm:1,415/1,410

最低地上高(空車時) mm:145

車両重量 kg:950

乗車定員 名:4


性能

最小回転半径 m:4.6

燃料消費率(国土交通省審査値) JC08モード km/ℓ:22.0

主要燃費向上対策:アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/充電制御/ASG


エンジン

型式:CHY

種類:直列3気筒DOHC(4バルブ)

内径×行程 mm:74.5×76.4

総排気量 cc:999

圧縮比:10.5

最大出力(ネット値) kW(PS)/rpm:55(75)/6,200

最大トルク(ネット値) Nm(kgm)/rpm:95(9.7)/3,000〜4,300

燃料タンク容量 ℓ:35

使用燃料:無鉛プレミアム


諸装置

トランスミッション:自動5段(前進)1段(後退)

変速比:第1速3.642/第2速2.142/第3速1.361/第4速0.959/第5速0.796/後退3.615

最終減速比:4.166

フロントサスペンション:マクファーソンストラット(スタビライザー付)

リアサスペンション:トレーリングアーム

フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク

リアブレーキ:ドラム

使用タイヤサイズ:185/55R15


主な特徴

ASG

ASGは、ツインクラッチのDSGとは異なるシングルクラッチの変速機。

ロボタイズドMT(マニュアルトランスミッション)や2ペダルMTとも呼ばれている。

AT(オートマティックトランスミッション)を軽量・安価・簡素に作れるのがメリット。

機構的にはMTだが、ロボットが自動で変速してくれるので、AT限定免許でも運転可能。

ATモード(車におまかせ変速)とMTモード(自分で変速)で使うことができる。

MTモードだと、運転している感覚は通常のMTにかなり近い。

MTモードでも条件によっては自動でキックダウンする。

クリープ現象は生じないので、ブレーキを離しても動かない。

トルコンATしか乗ったことがない場合、ATモードでも最初は違和感があるかも。

ヒルホルダー機能があるので、上り坂で停車時にブレーキから足を離しても自動的にブレーキをかけ、発進時にクルマが下がらない。

詳しくはこちら。 フォルクスワーゲン(VW) up! 5速ASGトランスミッション(2ペダルMT)が気持ちいい


扱いやすいサイズ

up!のサイズは、3,610×1,650×1,495mm。

軽自動車の規格は、長さ3,400mm以下、幅1,480mm以下、高さ2,000mm以下。

トヨタ パッソは、3,680×1,665×1,525mm。

軽よりは大きく、パッソよりやや小さい。

日本の道路には、このくらいのサイズの車が楽。

定員が4名ということもあり、室内空間に不満はない。

後席は身長177cmでも普通に使える。


軽い車重

950kgと1トンを切っている。

1トン未満の普通車は少ないので貴重。

動くものにとって、軽さは正義。


燃費

JC08モードで22.0km/L。

実燃費は街乗りで11km/Lぐらい。

高速を使うと燃費は一気に伸び、20km/Lを超える。


最小回転半径

最小回転半径は4.6mとかなり小さい。

車体も小さいので、取り回しはとても楽。


ドライビングポジション

右ハンドルのコンパクトカーだが、ペダルが左にオフセットしていない。

ペダルレイアウトはごく自然。

左足の置き場も広々している。

シートリフターやチルトステアリングはあるが、テレスコピック調整はなし。


シフトレバー

前進と後退が左右のゲートに分かれており、「シフトレバーを引いて後退」というのが直感的に使いやすい。

駐車時に前進と後退を繰り返すような場合には安全でよい。

シフトレバーの位置も遠すぎず、MTモードでの操作も快適。


メーターパネル

物理的に針が動くメーターが見やすい。(液晶パネルは苦手)


安全装備

ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)

ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)

シティエマージェンシーブレーキ(低速域追突回避・軽減ブレーキ)

サイドエアバッグ含む4エアバッグ


快適装備

ドアミラーの電動格納機能はなし。(これは欲しかった)

前席のシートヒーターは暖まるのも早く、冬場にはありがたい装備。

真夏でもエアコンの効きは良い。

快適装備が充実しているとは言い難いが、安全装備に抜かりはない。


給油口

給油口のキャップは鍵を回して開ける(輸入車でよく見るタイプ)ので、運転席に座ったまま給油口を開けることはできない。

セルフのガソリンスタンドに行って、自分で給油した方が面倒がない。