「お客様は神様です」という言葉を忘れてみる(2017年03月09日投稿)
受けたサービスの価値に見合った適切な対価を要求し支払うことで、いろいろな問題が解決するような気がします。
頑張りに甘えた高度なサービス
最近、宅配便のサービスに関して、荷物の取扱い量の制限や料金の値上げ、再配達時の追加料金の検討などのニュースが取り上げられています。
宅配便を利用する人が増え、配達してくれる人に限りがある以上、価格が上昇するのは当然です。
これまでは真面目な日本人の頑張りに甘えて低価格で高度なサービスを享受してきました。
しかし、いつまでもこんなことをしていてはサービス自体が無くなってしまい、困るのは利用者です。
お互い必要な対等な立場
日本では形の無い「サービス」(労力)には対価を支払わない(あるいは極端に低く見積もる)傾向が強いように思います。
僕は「お客様は神様です」という言葉がその原因の一つだと思います。
この言葉のために、対価も無いのに際限の無いサービスを要求されてしまうのです。
サービスを受ける側は「サービスをしていただく」、サービスを提供する側は「お金をいただく」という、お互いを必要としている対等な立場だと考え、尊重すべきだと思うのです。
価値を評価し対価を支払う
また、価値に対する対価を支払うためには、何が価値なのかを評価する必要があります。
(サービスを提供する側も、受ける側も)
この価値を評価するのも日本人は苦手なような気がします。
無意識に行っていること、受けていることの中にも価値があることを見つけ、評価していくことが必要です。
例えば、宅配便の時間指定はすばらしい価値だと思います。
きちんと価値を評価して対価を要求する、対価を支払う、ということができないとサービスが続かなくなってしまいます。
価値を評価することにも慣れていったほうが良さそうです。
まとめ
個人の頑張りに依存したサービスに、あまりにも慣れ過ぎではないでしょうか。
受けたサービスの適切な評価を行い、評価した価値に見合った対価を要求し支払うことで、いろいろな問題が解決するような気がします。
では、また。