RPN(逆ポーランド記法)は知っていると便利な計算方法
RPN(Reverse Polish notation:逆ポーランド記法)を簡単に言うと、( ) カッコ を使わないで計算できる計算方法です。
RPN電卓の入手は難しいですが、iOSで使えるRPN電卓アプリを使うことができます。
また、Macでは標準の計算機アプリをRPN電卓として使うことができるので、一度試してみると面白いですよ。
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RPN(Reverse Polish notation:逆ポーランド記法)って何?
簡単に言うと、( ) カッコ を使わないで計算できる計算方法です。
つまり、計算順序を考えずに、左から順に入力していけば計算できるのです。
例えば、
4+3×2-10÷(6-4)
という計算を電卓でするとき、どうしますか?
数式通りに入力できる電卓もありますが、大抵は計算順序を考えて入力しなければならないので、やや面倒ですよね。
RPN電卓では何も考えずに左から順に計算していきます。
上記の例の場合は、
4 [ENTER] 3 [ENTER] 2 * + 10 [ENTER] 6 [ENTER] 4 – / –
と入力します。
最初はわかりにくいかと思いますが、日本語で考えると自然かもしれません。
つまり、
「 4に 3に2を掛けたものを 足して、10を 6から4を引いたもので 割って 引く」
と計算するわけです。
詳しくはこちらをご覧ください。
RPNの仕組みを理解するには、この本が参考になります。
RPNの「スタック」という概念が、わかりやすく書いてあります。
RPN電卓
RPN電卓とは、今のカシオやシャープの電卓とは違い、RPNで計算を行う電卓です。
RPNの電卓としてはHP(ヒューレット・パッカード)の電卓が有名で、金融向けと科学計算向けの関数電卓がありました。
HPの金融向け電卓は、かつては複利の計算などをする金融関係の人には必須のアイテムだったそうです。
下の写真は、科学計算向けの関数電卓です。
RPN電卓には「=」のキーが無くて「ENTER」キーがある点がわかりやすい特徴だと思います。
ちなみに、このHP電卓が発展してHP95LX、HP100LX、HP200LXなどMS-DOSで動くポケットコンピュータの名機が生まれました。
僕も1990年ころはHP200LXに夢中でした。
HP200LXを日本語で使うのには色々と手がかかるのですが、この時HP200LXに感じた面白さには今のスマートフォンでもかなわないと思っています。
RPN電卓アプリ
今ではRPN電卓を手に入れるのは難しいですが、iOSで使えるRPN電卓アプリがいろいろとあります。
現在はRPN電卓のユーザーはごく少数だと思いますが、根強いファンがいるとみえてiOSのRPN電卓アプリを開発してくださる方がいます。
おかげで今でもRPN電卓を使えることに感謝です。
また、Macでは標準の計算機アプリをRPN電卓として使うことができます。
計算機を起動 → メニューから 「表示」 → 「RPNモード」
を選ぶとRPN電卓として使えます。
まとめ
RPN電卓の使い方を一度覚えると、楽に計算できるようになります。
一度試してみると面白いですよ。
À bientôt!(またね!)
Kai
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