【ブックレビュー】『半分、減らす。「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる』川野泰周(著) ほどほどが心に余裕を生む
今回レビューするのは、『半分、減らす。「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる』という一冊です。
「半分」、「ほどほど」、「グレー」を意識することが、心に余裕を生みます。
著者について
川野 泰周(かわの・たいしゅう)
精神科・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職
精神保健指定医・日本精神神経学会認定精神科専門医・医師会認定産業医
現在寺務の傍ら都内及び横浜市内のクリニック等で精神科診療にあたっている。
うつ病、不安障害、PTSD、睡眠障害、依存症などに対し、薬物療法や従来の精神療法と並び、禅やマインドフルネスの実践による心理療法を積極的に導入している。
なぜ読んだのか
タイトルの「半分」というわかりやすい目安に心を引かれ、読み進めることにしました。
「半分」というシンプルで具体的な目標が、生活にどう変化をもたらすのか知りたくなりました。
主な本の内容
この本で特に印象深かったのは、「半分」という概念が単なる数字ではなく、実際の生活改善に直結する具体的な目標であるという点です。
特に、何かを半分に減らすことで、心に余裕が生まれ、より充実した生活を送れるというメッセージが強く心に残りました。
本書は、「半分」という心理的にクリアな目標を設定することで、自分の行動が確実に変わると説いています。
たとえば、目に見える物を半分に減らすと、日常生活の中で視覚的に受ける情報量が減り、脳が過剰な刺激を受けなくなるため、心の平穏を保つことができます。
これにより、ストレスの軽減や集中力の向上といったメリットが期待できます。
「ほどほど」を意識した考え方と行動を心身に落としこむことで、自らの健康を守り、同時により満たされた、より豊かな人生を実現できるのです。
さらに、著者は「白か黒か」の二元論的な思考からの脱却を強調しています。
人生の多くはグレーゾーンに存在しており、その中で最善の道を見つける柔軟性が重要であるとしています。
そして、「呼吸瞑想」といった具体的なテクニックも紹介されており、穏やかで整った心を育んでくれる、としています。
日常動作を意識して二、三か月続けることで、自然な習慣に変わる可能性が高いとされており、このアプローチは無理なく生活に取り入れられそうです。
最後に、著者は「いま、このときに取り組んでいる仕事は一つ」と言及し、マルチタスクを避けることの重要性を述べています。
ついマルチタスクで処理しようとしてしまいますが、人間の脳は実際には一度に複数のことを効率よく処理するのが得意ではないのです。
シングルタスクで集中することの効果は、パフォーマンスを向上させ、ストレスを減らすことに繋がります。
これらのポイントは、単なる理論ではなく、日々の生活に取り入れやすい実践的なアドバイスとして響きました。
読んでみて気づいたこと
本を読んで気づいたのは、「半分」というクリアな目標が持つ効果の大きさです。
半分を入り口に、意識的に「ほどほど」を取り入れることが良さそうです。
また、物事を白か黒で決めつけるのではなく、大体はグレーであることを受け入れることが、心に余裕を生むのだと思います。
実行したいと思ったこと
意識的に「ほどほど」を取り入れる。
よく目に映る場所にある物を減らし、視覚的な情報量を減らす。
「高さ」や「大きさ」を意識して物を整理する。
マルチタスクを避ける。
瞑想アプリを活用する。
まとめ
『半分、減らす』は、自分の生活に「ほどほど」を取り入れる重要性を教えてくれます。
この考え方を習慣として身につければ、物理的にも心理的にも軽やかな毎日を手に入れることができそうです。
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こちらからは以上です。
Kai
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