倉持由香著『グラビアアイドルの仕事論』はPDCAの実践例
「グラビアアイドルの著者がSNSを使い、PDCAサイクルを素早く回して結果をだした」という内容を、豊富な実例を挙げて紹介した本です。
倉持由香さんはハリネズミきっかけで知ったのですが、朝渋での講演の記事を読んでこの本に興味を持ちました。
尻職人・倉持由香は”這い上がるため”にSNSを駆使した。自己プロデュースで知名度を上げる #グラビアアイドルの仕事論 | 朝渋
PDCAサイクルを回した実践本
著者はSNS(主にTwitter)を利用することで、自分で工夫して行動した結果を瞬時に評価し、修正してまた実行します。
そして、これを何度も素早く繰り返すのです。
考える、実行、評価、修正って、PDCAそのものじゃないですか!
SNSを利用して、紙媒体ではできないスピードで素早くPDCAサイクルを回すことで、著者は結果を出しました。
Plan(計画)
著者は常に自分の頭で目標や企画を考えて行動しています。
まず、目標を「週刊プレイボーイの表紙を飾る」、「タワーマンションに住む」というところに置きます。
そして、事務所やマネージャー任せにせずに、自分で目標達成のための戦略を立てていきます。
計画の立案にあたり、予習とも言える事前研究は欠かしません。
Do(実行)
著者は自分で考えたことを、どんどん実行して試してみます。
実行するのに際し、「ニトリズム」や「#グラドル自画撮り部」といった言葉を作り出すのが上手です。
言葉にすることで、実行するべきことが具体的になり、実行しやすくなります。
また、自身のコンプレックスも「尻職人」という自分を一言で表すキャッチフレーズにすることで、自分ブランドとして確立していきます。
自分ブランドを確立することで代わりの利かない存在を目指し、仕事のおかわりにつなげるのです。
活動にストーリー性を持たせると長くファンになってもらえる可能性が高い、という考えはとても参考になりました。
努力の方向性を間違わないためにも、打算的に努力することが大事だと著者は言います。
著者の言う打算とは、計算しつくした戦略のことだと理解しました。
Check(評価)
復習にあたるのが評価ですが、評価は数字を根拠に行います。
数字を根拠とすることで、自分の考えを他者に対して説得力をもって訴えることができます。
また、自分でも結果を客観的に見ることができます。
Action(改善)
数字を根拠とした評価を基に、顧客目線で改善点を考えます。
他人が登っている山ではなく、ニッチな場所に自分の山を創ることを念頭に改善していくことが重要です。
誰にでも当てはまるビジネス論
この本に書かれていることは、事務所やマネージャーを会社や上司、ファンを顧客と置き換えれば、多くの人に当てはまります。
後半は主にグラドル向けの内容になっていますが、前半は仕事全般・ブロガー・YouTuberの方にも応用可能です。
もちろん、倉持由香さんの写真も載っていますよ。
こちらからは以上です。
Kai
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