「服を買うなら、捨てなさい」地曳いく子著 を読んで
地曳いく子さんが書かれた「服を買うなら、捨てなさい」を読みました。
40〜50代の女性を主なターゲットに書かれた本ですが、40代男性にも参考になる本でした。
男女を問わず、服装がワンパターンだと思われるのではないか、という不安がありますが、スタイリストの著者は「本当にバリエーションが必要なのか」と問いかけてきます。
偏り=「スタイル」であり、おしゃれな人はワンパターン、という記述が印象に残りました。
確立した自分のスタイルに、時代の雰囲気やTPOに合わせた工夫を少し取り入れる人がおしゃれな人なのだと、僕は理解しました。
「おしゃれな人」とは「ダサいものを着ない人」ということで、ダサいものを着ないために服を減らしましょうと言っています。
その具体策として、
①いらないものは捨てる
②どうでもいいものを買わない
という2点が挙げられています。
自分のスタイルに合わない服は処分し、本当に気に入った素敵な服だけを買いましょう、ということです。
僕は特に②が重要だと考えます。
著者も「買うは天国、捨てるは地獄」と言っているように、なんとなく買ってしまった安い服でも、捨てるときはものすごいパワーが必要で、好きでもないのにクローゼットの中にあったりします。
そのパワーを考えると、素敵ではない服を家に入れない方が楽なはずです。
また、今の時代、「一生もの」はありません、という言葉も印象に残りました。
服に限らず今では素材や加工法が日進月歩で変化しますし、環境や自分自身も変化します。
僕も冬のアウターは軽いダウンジャケットを着るようになったので、重いコートを着なくなってしまいました。
「今の自分」に合わせて服や持ち物を替えていく必要があります。
コストパフォーマンスは「何年」ではなく「何回」が重要という著者の考えも納得です。
いっぱい使った結果として長年使った、となるのがいいですね。
そのためにも、定番と言える自分のスタイルが重要になります。
最後に「おしゃれな人」になる意味をこうまとめています。
本当に気に入っている素敵な服だけを残す
→素敵な気分になる
→素敵な気分が素敵な雰囲気を作る
→周りも素敵な気分になる
自分も周りも素敵な気分になれるのが「おしゃれな人」です。
少しでも「おしゃれな人」に近づけるように、まず今の自分が素敵な気分にならない服を処分することから始めます。
40〜50代の人だけでなく、これからスタイルを確立していく若い人にも、自分のスタイルを考える際の参考になる本ではないでしょうか。
自分のスタイルで素敵な気分に
それでは、また。
Kai
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