【ブックレビュー】『 関数電卓がすごい』芝村裕吏(著) 数学が苦手でも楽しめる一冊
『関数電卓がすごい』芝村 裕吏 (著)は、数学や関数電卓に縁がない方でも気軽に読める一冊です。
計算そのものよりも、「どう考えるか」「数字をどう使うか」という視点が得られます。
関数電卓をもっと活用したい方や、数字との付き合い方を見直したい方におすすめ。
著者について
ゲームデザイナー、作家。
米国の大学で数学を学ぶ。
陸上自衛隊を経て、アルファ・システム入社。
『高機動幻想 ガンパレード・マーチ』が高い評価を得る。
『マージナル・オペレーション』で本格的に作家活動を開始。
その他の代表作に『刀剣乱舞』などがある。
なぜこの本を読もうと思ったのか?
僕は関数電卓が好きで、「関数電卓に関する本」ということで興味を惹かれました。
何か新しい視点を得られるのではないかと期待して手に取りました。
主な本の内容
「数学が何の役に立つの?」と思っているような、数学とも関数電卓とも縁遠い人向けに書かれた、まったくの初学者向けの本です。
特に印象的だったのは、
- 数学力と計算力は違う
- 数学と計算は別の能力である
- 経験と知識を数字に変えることが大切
といった考え方です。
「この世の商売の7割は、数学を嫌がる人に対して数学を提供するもの」という言葉も心に残りました。
数字が苦手な人が多いからこそ、計算や数学を扱うスキルは強力な武器になるという視点が面白かったです。
また、「人間は僅かな計算を面倒くさがって損をするのが普通」「制御されていない波より、意図的に作ってコントロールする波のほうがよい」という言葉は、日常生活や仕事の場面でも役立つ教えだと感じました。
スケジュール(時間)管理やお金の使い方など、意識的にコントロールすることで改善できることは多いと改めて考えさせられます。
お金や時間、カロリーなど身近な数字と向き合うことで、生活の質を高めることができるかもしれません。
関数電卓の具体的な使い方については少し触れられていますが、どちらかというと「物事の考え方」に焦点が当てられています。
出てくる関数は、「三角関数」「指数・対数」「√(ルート)」「順列・組合せ」などですが、難しい数式は出てきません。
自分で実際に計算してみて、数字として実感することを勧めている本です。
数学、計算との付き合い方を変える提案をしており、数字とは切り離せない「お金」と「時間」について数字で考えています。
経験と知識を数字に変えるにはどうすればいいのか、常日頃心にとめておくことが、関数電卓を使いこなすコツ、とのこと。
これからやりたいこと
この本を読んだ後、以下のことを実行したいと思いました。
・関数電卓を常に手元に置いておく
・計算して、数字で確認する習慣をつける
・「経験と知識を数字に変えるには」を意識する
日常の中で数字を意識して行動することで、自分の考え方や選択が変わってくるかもしれません。
まとめ
「関数電卓を使うことは、数字を通して世界を理解し、自分の時間や経験を価値あるものに変える方法である。」
こんな感じでまとめられます。
関数電卓を単なる計算ツールとしてではなく、「自分の時間や価値を数字で可視化する道具」として使うことで、生活の質を向上させることができそうです。
関数電卓を持っていなくても、普通の電卓や電卓アプリを使うだけでも、数字に対する向き合い方が変わると思います。
関連記事
他の本関連の記事は下記リンクから。
『関数電卓がすごい』の中で紹介されている関数電卓です。
もっと関数電卓の使い方を知りたい理系の方は、こちらの本を。
自然表示電卓の「CASIO fx-JP500」と「SHARP EL-509T」の具体的な使い方が紹介されています。
こちらからは以上です。
Kai
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