【ブックレビュー】 yoshinon@情報管理LOG(著) 『書き出す・見直す「アウトプット思考」を通じてGTDを実践するiPad手帳術』
yoshinon@情報管理LOG (著) 『書き出す・見直す「アウトプット思考」を通じてGTDを実践するiPad手帳術: 文章を書き、考える人のための「iPad」活用術』は、「書き出す→熟成→見直す」ことで頭の中を整理し、より良く深く考えることができる「アウトプット思考」について書かれた本です。
なぜ読んだのか
GTD(Getting Things Done)の手法と、iPadをどのように結びつけたのかが気になりました。
また、「アウトプット思考」とは何かを知りたくて、読んでみました。
書き出す→見直す
GTDは「情報をフローで捉え」「システムで処理する」、情報処理の型です。
書き出したことをフローチャートに沿って整理していくイメージ。
課題を整理してタスクを明確にすることはできますが、タスクを処理する部分はGTDでは示されていません。
GTDを経て著者がたどり着いたシステムが「アウトプット思考法」。
「アウトプット思考法」の根本は、「自分の脳内にある事を書き出すこと」「可視化してフィードバックすること」の2つ。
ざっくり書くと、「書き出す→見直す」これだけ。
書き出したあとは熟成期間を設けて見直し、追加や修正、削除などを行うことで利用価値が高まり、意味のある情報へと昇華する可能性へとつながるのです。
いつでも、どこからでも書き出す
「頭の外に出すこと」がGTDの基本であり、アウトプット思考法の真髄。
そこで、「いつでも」「どこからでも」入力できるデジタルツールの強みが活きてきます。
スマートフォンやタブレット、PCなど状況に応じたデバイスから入力が可能です。
著者はiPad mini + Apple Pencil + GoodNotes5で記録しています。
デジタルツールはコストを気にせず書けるのも利点。
ノートの買い替えやページの余白、保管するコストなどを気にする必要がないので、書き出すことをためらわずに、とにかく頭の外に出すことができます。
著者はデジタルツールであっても、手書きも重視しています。
手書きは即時性や、図・グラフなど表現の自由度が高い点が優れています。
検索やリンクを使って見直す
デジタルツールは時系列で管理しやすく、常にアーカイブしながら進み続けるツール。
膨大な情報を自分が扱える量までアーカイブしてしまい、今必要な情報だけをアクティブにすることが容易です。
検索とリンクによりアーカイブにアクセスできるので、熟成→見直しがいつでも、どこからでも行えるのです。
たとえ手書き文字であっても、検索することは可能です。
また、サムネイルによるザッピングで、思いもしなかった情報につながることもありそうです。
自分は今後どうするのか
・デジタルでもアナログでもいいので、「気づき」や「学び」を書き出して頭の外に出す。
・書いたものを時間をあけて見直す。
・日付とタイトルを書く。
・検索を意識して記録し、リンクを貼って情報同士をつなげる。
・受け取った情報の印象や考えを書く
・2アクション以内にする(気になることを考える→書き出す、など)
まとめ
書き出して「頭の外に出すこと」がGTDの基本であり、アウトプット思考法の真髄。
「書き出す→熟成→見直す」ことで頭の中を整理し、より良く深く考えることができます。
「書き出す→見直す」を容易にするのがデジタルツール。
書き出すことと共に、アーカイブに意識的にアクセスして見直すことが重要だと思いました。
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こちらからは以上です。