「伝わる・揺さぶる! 文章を書く」山田ズーニー著は言葉によるコミュニケーション能力を高める本
「伝わる・揺さぶる! 文章を書く」山田ズーニー著を読みました。
深い「問い」がいい意見を導きます。
書く事は考えること
文章力をアップさせるために、書くときに何が必要かを、自分の頭で考える方法を教えてくれるのが、この本です。
ゴールを明確にする
ゴール、つまり読み手が何を求めているか、を押さえ、それに応える文章を機能する文章としています。
そのポイントは、読み手の心を動かし、共鳴させることができるか。
機能する文章の書き方を、文章の7つの要件を挙げて、具体例で丁寧に説明されています。
意識すべきは「問い」
文章の7つの要件の中で、僕が一番のポイントだと思ったのは、常に意識すべきは「問い」である、ということでした。
文章で最も重要なのは、自分が一番言いたいこと、つまり、自分の意見です。
では、意見とは何か?
ここで「問い」が出てきます。
「問い」がすなわち「論点」であり、その問いに対する答えが「意見」、答えを出した理由が「論拠」となる、ということです。
論点はともすればぼやけてしまいがちですが、「問い」の形にすることで論点がはっきりし、その答えとなる意見も絞られていくのです。
以上のような関係から、いい「問い」を立てれば、いい意見を出すことができることになります。
また、「問い」の立て方に自分の個性やセンスが表れるということなので、自分らしい「問い」は何か、普段から考えるようにしようと思いました。
他にもテーマと論点の違いについて、テーマは大きな枠であり、その枠の中の「問い」が論点、という説明もわかりやすかったです。
論点の定め方については、具体的な方法が書かれています。
実践編
以下のようなシチュエーションで、機能する文章を書くコツについて、具体的に順を追った実践テクニックが書かれています。
- 人を説得する
- 人に依頼する
- 議事録
- 志望理由(自薦状)
- お詫び
- メール
上級編
上級編としてコミュニケーションの機能を高めるテクニックが紹介されています。
文章を書くのは、自分の書いたものを人に読んでもらうためです。
内容がいいだけでは読んでもらえないので、読み手の動機をどう引き出すかを考えることが必要、とのこと。
読む気を引き出す文章の書き方も具体的に書かれていますので、ブログを書くときには意識しようと思います。
まとめ
言葉によるコミュニケーションに想いを巡らした本だと思います。
読み手の動機を引き出し、その心を動かし共鳴させる文章を書くために、何を考えなければならないのかを、豊富な具体例と共に教えてくれます。
À bientôt!(またね!)
Kai
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