ケータハムセブン160の前後重心位置を考察してみました(2017年07月20日投稿)

車の運動のポイントは重心位置

重心位置を回転中心として車は曲がっていくので、重心位置が車の運動に大きく影響します。

左右の重心位置は車体の中心になります。(これはわかりやすい)

上下の重心位置は、大がかりな装置を使った測定が必要なので、簡単にはわかりません。

重心位置は高いほど傾きやすくなり安定しませんが、車高の低いセブン160は重心高もかなり低いと推測され、安定してコーナーを曲がっていきます。

車の前後重心位置は、車検証の軸重とホイールベースの数値を使った計算により求めることができます。
 

前後重心位置の計算

車検証に記載されている軸重とホイールベースから、前後重心位置を計算してみます。

セブン160は前軸重240 kg、後軸重250 kg、ホイールベース2225 mmです。

ほぼ前後の軸重が同じなので、ホイールベースの中心が空車時の重心位置と考えられます。

しかし、2名乗車時の重心位置となると違ってきます。

セブン160は乗車位置がかなり後軸に近いので、乗員2名だとより後輪により荷重がかかると考えられます。

まず、60 kg×2名乗車=120 kgと仮定します。

前輪に20%、後輪に80%荷重がかかると仮定して、

前軸重+24 kg、後軸重+96 kg

となりますので、

前軸重=240+24=264 kg

後軸重=250+96=346 kg

に変わります。

前輪からの重心位置をL mmとすると、モーメントの釣り合いから

264×L=346×(2225-L)

264L=346×2225-346L

(264+346)L=346×2225

610L=769850

L=1262 mm

となり、前輪から1262 mmの位置が重心になります。
 

まとめ

2名乗車だと約13%後方に重心が移動しています。

もっと極端に重心が移動すると思っていましたが、思っていたほど後ろに重心が移動しなかった、という印象です。

とは言っても、それなりに後方に移動していますね。

セブン160以外の車でも同様の計算をすることで、前後重心位置を求めることができます。

重心位置を回転中心として車は曲がっていくので、この辺を中心に曲がっているんだなあ、とイメージしながら運転するのも楽しいです。


 

では、また。
 

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Kai

このブログを運営しているKaiと申します。 1967年生まれ、千葉県在住です。 ブログ名称の「マイハリ」には、「僕とハリネズミさんの生活の記録、および張りのある生活を目指して」という意味を込めました。 僕の好きな「小さい」「軽い」「カワイイ」といったテーマから、張りのある生活をおくるきっかけを提供できればと思っています。 * 詳しくはこちら → https://hari3.jp/プロフィール

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