所有とコストについて考える

モノを所有すると、必ず維持・処分がついてきて、コストが発生し続けます。
所有したモノはいつか手放す日がくるので、出口戦略を考えておきます。
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所有するということ
モノを所有するとき、購入→維持→処分という道筋をたどります。
維持や処分という段階でもコストが発生することまで、なかなか考えが及びません。

コストって何?
コストって、ただ値段が高いか安いかだと思っていませんか。
お金のことでしょ、と。
コストはかかった時間(手間)、資源、エネルギーを反映したものです。
環境や安全、人権に配慮しないことで安価になっているのは論外ですが、低コストということは、自分と地球にとって負荷が小さいということです。
購入
所有の道筋に沿って、コストを考えてみましょう。
購入費用は一番分かりやすいコスト。
所有するときのコストとして、購入するモノの値段しか考えていないこともあるはず。
購入した後には維持、処分が必ずついてくるのを忘れがち。
コストは発生し続けるのです。
そう考えると、安易に購入するのをためらうのでは。
ただでもらったとしても、その後にコストは発生します。
維持
モノを持ったら、維持するために管理が必要です。
例えば、機械式時計を購入した場合、3年に1度のオーバーホールで3万円くらい(Rolexなど高級時計はもっと高い)かかります。
しかも、きちんとオーバーホールできる人を見つけ出さなければいけませんし、時計を預ける手間も必要です。
また、メンテナンス以外にも、手に入れたモノには保管場所を用意し、掃除もしなければいけません。
時計に限らず、一生ものは一生管理しなければ維持できないのです。
維持のコストはバカになりません。
処分
手放すとき、気力が一番高いコストになります。
一度手に入れたものはその価値を高く感じ、手放したくなくなるという、「授かり効果」が生じます。
安価なモノでも、手放すのはとても辛いのです。
その辛さを少しでもやわらげるため、メルカリなどでお金に変えたという事実を作っているのでしょう。
また、分別したり回収場所に出したりと、手間もかかります。
長くて一生
どんなに長く持っても一生。
人に託すか、廃棄するかの違いはありますが、いつか手放す日がきます。
出口戦略を考えておかないといけません。
入口から対策
処分が面倒だったり費用が高いなど、出口戦略が見えないものは、購入しないようにします。
また、僕は購入前に以下の問いをしています。
これを買うことによって、
・気分が上がるか
・軽くなるか
・今日から使うか
・スーツケース1つの生活に必用か
上記の問いをすることで、少し冷静になって判断できます。
まとめ
所有によりコストは発生し続けます。
維持、処分までセットで考え、それでも欲しいモノなのかを見極める必要があります。
いつか手放す日がくるので、出口戦略を考えて所有します。
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下記リンクから、『手放す練習』に関するブックレビューを読むことができます。
À bientôt!(またね!)

Kai

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