【レビュー】SHARP シャープ 関数電卓『EL-501T』多くの人にはこれで十分なエントリーモデルの電卓
『EL-501T』はお求めやすい価格のエントリーモデルの関数電卓です。
関数電卓として特に不満はなく、気軽に持ち運びして使い倒せると思います。
普通の電卓と関数電卓の違い
関数電卓はその名の通り、「三角関数」や「指数・対数」などの関数計算ができるように、普通の電卓よりもボタンがいっぱいある電卓です。
理系は1台は関数電卓を持っていると思います。
理系専用と思われがちですが、理系でなくても金利や時間の計算をするのには関数電卓が便利です。
標準電卓と自然表示電卓
関数電卓には以下の二つのタイプがあります。
1.昔ながらの「標準電卓」と呼ばれるタイプ
2.数式通りに入力可能な「自然表示電卓」と呼ばれるタイプ
それぞれのメリット
「標準電卓」
・小型軽量
・表示される数字が大きい
・ボタンを押す回数が少ない
・自然表示電卓より安価
「自然表示電卓」
・数式通りに入力できるので、電卓の使い方がわかりやすい
・入力した式の確認ができる
・入力式の再利用がやりやすい
最初は慣れが必要ですが、多くの場合は標準電卓で対応できます。
ただし、複雑な式の計算や、パラメータを変えて何度も計算するような場合は、自然表示電卓が便利です。
『大学生・エンジニアのための関数電卓活用ガイド』では、自然表示電卓の『CASIO fx-JP500(旧モデル)』と『SHARP EL-509T』の操作方法について、物理や工学の例題を使いながら解説されています。
『EL-501T』の概要
『EL-501T』は2023年6月15日発売。
「標準電卓」と呼ばれるタイプで、エントリーモデルの関数電卓です。
約1,000円と買いやすい価格で関数電卓が購入できます。
サイズは127×72.5×13mmとコンパクトで持ち運びに便利。
重さは94g(ハードケース含む)です。
ハードケース付きなので、気軽にバッグやポケットに入れておけます。
キートップはプラスチック製。(ゴム製のキーは苦手)
文字の上下サイズが大きくて見やすいです。
電池駆動の電卓
太陽電池は無く、内蔵電池 LR1130×1で駆動します。
電池駆動ですが電卓は省エネなので、電池交換を意識する必要はないでしょう。(使用時間:約5,000時間)
実験室など現場には薄暗い場所もあり、太陽電池のみで駆動する電卓は使えないこともあるので、僕は電池駆動の関数電卓が好きです。
『EL-501T』で金利の計算をしてみる
「100万円を年利3%の複利で運用した場合、10年後にはいくらになるか?」という問題があったとします。
年利3%の複利というのは、1年ごとに元金が1.03倍になるということです。
問題を計算式にすると
100×(1.03)10=
となります。
この式を『EL-501T』で計算する場合、
[1][0][0][×][1][.][0][3][yx][1][0][=]134.3916379
と操作します。
yxという指数計算をするのに、関数電卓が便利なのです。
気になること
計算にほんの少し時間がかかります。(ボタンを押したあと、ほんの少し間が空く)
これは省エネとのトレードオフなのかもしれません。
また、工学表記(指数で表示したときに、指数を3の倍数に固定したもの)はできません。
取扱説明書
『EL-501T』取扱説明書はこちら。
まとめ
『EL-501T』は特に不満のないエントリーモデルの関数電卓です。
サイズ、重さ、価格のどれも普通の電卓と大差ないので、理系でなくても関数電卓を使ってみてはいかがでしょうか。
普通に四則演算はできますし、金利計算するのにも関数電卓があると便利ですよ。
関連記事
『関数電卓がすごい』という本に『EL-501T』が取り上げられています。
こちらからは以上です。
Kai
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